濡れているはずなのに痛いのはなぜ?01CLASSが考えるフェムテック
── 濡れを女性の安全のために今一度考える
うまくいっていたはずなのに突然起きる違和感
男性が女性をデートに誘い、気持ちが通じ合い雰囲気も高まる。
ベッドに入って、いよいよという瞬間。
十分に濡れているように見えたのに「痛い」と言われた経験はありませんか。
ここまで順調だったのに、なぜなのか。
自分のやり方が悪かったのか、実は相手が乗り気ではなかったのか。
そんなふうに考えてしまう方も少なくありません。
しかし多くの場合、それは気持ちの問題ではなく、身体の反応の問題です。
まずは女性の「濡れる」という現象の正体を正しく理解することから始めましょう。
女性が濡れる仕組み
◇主役は血流と副交感神経
濡れる現象については重要なポイントがあります。
女性器の外陰部には潤滑に関わる分泌腺があります。
ひとつは スキーン腺と言います。
尿道口の両隣に位置し、性的興奮時に分泌液を出す腺です。
もうひとつは バルトリン腺といいます。
膣口の後下方左右にあり、粘性のある潤滑液を分泌します。
これらの腺は、主に副交感神経が優位になったときに活発になります。
副交感神経とは、安心やリラックスの状態で働く自律神経です。
緊張が強いときには十分に機能しません。
ただし、潤滑の主役は腺分泌だけではありません。
性的刺激を受けて副交感神経が優位になると、骨盤内の血管が拡張し、
膣壁の毛細血管から血漿成分がにじみ出ます。
これがトランスデュード液、いわゆる滲出液です。
つまり「濡れる」とは、気持ちだけで決まるものではなく、
副交感神経優位による血流反応なのです。
濡れているのに痛い理由
◇交感神経と筋肉の緊張
ここで重要なのは、
濡れていること=挿入準備が整っている
ではないという点です。
膣の入り口周囲には骨盤底筋群があります。
これらの筋肉は緊張すると入口を締める方向に働きます。
不安や焦り、痛みへの予期、急な挿入の動きなどがあると、
交感神経が優位になってしまいます。
すると骨盤底筋は無意識に縮み固くなります。
安心して副交感神経が働けば血流は増え、潤滑は起きますが、
逆に交感神経が強まれば、筋肉は締まり、痛みが出やすくなります。
性交痛の理由
身体の中では「濡れているのに締まっている」という状態が起こり得るのです。
これは拒絶ではありません。
防御反応です。
これは医学的には「性交痛」と呼ばれることがあり、潤滑だけでは説明できない
神経と筋肉の反応が関与しています。
女性が意図的に拒んでいるわけではなく、身体が安全を確保しようとしているだけです。
男性にできること
◇前戯の再定義
前戯を「濡らすための時間」だけと考えると、それはまだ浅く、関係性も失いかねません。
本来前戯は、副交感神経に切り替わるための時間、
つまり安心を得るための時間でもあります。
呼吸が深くなっているか、肩の力が抜けているか、身体がリラックスしているか。
こうした変化が起きて初めて女性は安心し興奮を覚え、筋肉はゆるみます。
挿入を急がず、挿入してからも一度止まり、呼吸を合わせる。
相手の身体の動きを待つ。
このわずかな余裕が、痛みの発生率を大きく下げます。
大切なのは技術ではなく、観察と配慮、そしてコミュニケーションです。
安心は、与えるものでも奪うものでもなく、共につくるものです。
女性に伝えたいこと
◇痛みはあなたのせいではない
一方で女性側も、濡れないことや痛みを自分の問題だと抱え込む方が多くいます。
ここで01CLASSではお伝えしていきます。
ご自身を責める必要は一切ありません。
体調、ホルモンバランス、ストレス、過去の経験も含めて様々なことが
不安要素や緊張を招く理由になっています。
女性器の潤滑は安心した上での、神経と血流の繊細なバランスで成り立っています。
ここで一つ先にお伝えしておくのは、十分に時間をかけても違和感がある場合、
潤滑ゼリーを使うことをおすすめします。
それは安心のための選択です。
男性にも優しい01的フェムテックという視点
◇知識が優しさをつくる
フェムテックとは、女性を特別扱いすることではありません。
身体の構造と神経の仕組みを正しく理解することです。
濡れているのに痛い。
それは矛盾ではなく、自律神経の交差です。
知識があれば焦らなくてすみます。理解があれば責めることもしなくてすみます。
そして余裕があれば、もっと優しくなれるのです。
知ることを選ぶか、知らないままでいるか。その選択が、安心の質を変えていきます。
今一度いうと、女性の身体の構造と神経の仕組みを正しく理解すること
それが我々01の考えるフェムテックです。
具体的な触れ方や呼吸誘導の方法については、講座内でより詳しく解説しています。
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コラム 記事監修者
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■記事監修 八幡ともき
01CLASS講師・医療系国家資格者
産後ケア・フェムケア整体を専門とし、大学での講師経験も。
大手予約サイトにて都内における女性利用者が最も多い整体院として6か月連続1位を記録。
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