Hajime Ichijo 01CLASS

生理痛は仕方ないものではない。後編 ――― 01CLASSが考えるフェムケア

01CLASS
2026.01.29

生理痛は体質ではない──科学で見る痛みの仕組み



前置き


生理痛の多くは、体の構造やホルモンバランスの変化によって起こります。

単なる「体質」や「性格」の問題ではありません。

体、特に骨盤周りに起きている過去の無理や怪我が祟っているせいかもしれません。




子宮・骨盤・筋肉の影響


子宮の筋肉は収縮して経血を押し出します。

しかし、骨盤の傾きや筋肉の硬さによって、子宮の動きが妨げられると、痛みが強くなります。

これにはいくつか関わっていることがあります。

1つは、あなたが、もし学生時代部活動をがんばっていたスポーツ少女だったとしたら

多くのケガや転倒などをしてきたのではないでしょうか。

または、通学通勤で自転車にまたがってこいでいたり、

スキーやスノボ、スケートなどで遊んでいたりしませんでしたか?

そうだとしたら、必ずと言っていいほど、最初のころは尻もちをついていませんでしたか?




骨盤はなぜなぜ転倒や尻もちに弱いか


・骨盤の構造と衝撃への弱点

骨盤は3枚の骨でできていて、2つの関節(仙腸関節、恥骨結合)で繋がっています。

骨盤は、上からの衝撃には強いのですが、下から突き上げられると性質上すごく弱く、

そのために衝撃によっては、関節がズレてしまうことがあります。

そして子宮と卵巣は、骨盤に四方八方から、いくつもの靭帯で繋ぎ止められて、

その中心部に位置しているため骨盤がズレるとダイレクトに影響を受けてしまいます。




生理中、骨盤の中は何が起きているのか


・生理中に分泌されるホルモン

通常整理中では自然な広がりのためにさほど体には負担はかかりませんが、

さきほどお話した転倒や尻もちなどの衝撃によって、骨盤の関節がズレていたら

話は違います。

骨盤関節は、姿勢や運動によって、子宮と繋がっている靭帯が子宮を引っ張り固定されています。

ここで生理のとき、さらに”緩めるホルモン”が出てくると、骨盤は緩く広がり始めます。

その緩くなっている骨盤が、ケガなどによってズレて、捻れている状態出会ったらどうでしょう。

想像してみてください。

子宮はその捻れた骨盤に引っ張られたまま、経血を押し出すため、勢いよく縮まろうとします。

拡がるように外側に引っ張られながら捻れている子宮は、

筋肉の力で、あくまで押し出すために、縮まろうとします。

筋肉は頑張りすぎてその場で筋肉痛を起こします。

こうして腰や腹部の筋肉の緊張も痛みに影響してしまうのです。




ホルモンと神経が痛みを増幅するの仕組み


・プロスタグランジンの役割

生理中にプロスタグランジンというホルモンが分泌され、子宮を収縮させます。

しかしそのプロスタグランジンが多く分泌されると、

子宮収縮が強くなり痛みが増します。


・神経の感受性による個人差

神経が敏感な人は、同じ収縮でも痛みを強く感じます。

つまり、痛みの強さには個人差があり、人によっては毎月でなくて2ヶ月毎など不定期なこともあります。

そしてこれは仕方ないものではないのです。




なぜ今まで仕方ないとされてきたのか。


・学校教育的背景

学校教育では、長い間、男性優位ですすめられてきたため、

女性の辛さに関しては、最低限しか触れられてこなかったことが、

大きな要因といえるのかもしれません。

教育の現場で聞くのは、一部の保健教諭や女性教員が個別に対応してきたという話を聞くので、

それだけでは不十分だったのかもしれません。


・家庭内の背景

家庭内の知識は昭和に核家族になったため、母親の経験則に頼ることが、多くなったように思います。

娘たちには多く必ずしもあてはまらなかったようです。

それに皆そうだからと親や姉妹に言われてしまうと納得するしかなかった時代が

長かったことも一因と言えるのかもしれません。

・医療的背景

医療現場でも、患者さん一人一人に時間が割けず、病気の優先度の高い人からみられるため、

病気ではない、いわゆる体調の悪い人たちと向き合ってこれなかったことも

大きく関わっているのかもしれません。

このため、多くの女性が「痛みは我慢すべきもの」と思わされてきました。




実際の生理痛に対する対策


このコラムでは、後半で実際にフェムケアを得意とする整体師が

25年が多くの女性の悩みを向き合い、実践してきた方法をお伝えし、

あなたの痛みを和らげる具体的なセルフケアと体の調整方法を解説します。

解剖生理学を25年研究対象、実際に訪れる患者さん達に対し、

行ってきた身体の仕組みを

経験則だけでなく、物理学を元にしたフェムケア整体の視点から、

あなたの体に合った方法を順番に紹介していきます。

今からやりやすさと効果を踏まえた順に解説していきます




今日からできる生理痛セルフケアチェックリスト

1. 温める・血流改善

• お風呂や蒸しタオルで下腹部・腰を温める(40℃前後で15分程度)

程よく体温が代謝しやすいところがよい

• 温めすぎ・長時間の過熱は避ける

温めすぎると深部体温が上がりすぎてしまいます。そして腹部に集まり過ぎた熱を下げるため、逆に末梢血液が集まりすぎかえって末端冷え性を起こしてしまいます。

• 冷えやすい日は腹巻や靴下で体温を保つ

加温より保温することで体の中でうまく循環を促しましょう。

ポイント:血流を改善し、筋肉・子宮の緊張をやわらげる


2. 局所冷却で痛みを抑える(炎症・神経へのアプローチ)

・痛みが強い時は腰や下腹部を軽く冷却
・温冷交互で血流と神経のバランスを整える

ポイント:プロスタグランジンによる炎症性痛を鎮静化できる

注意この方法は生理学に基づいており実践してみると効果に驚きますが一般的ではありません。興味ある方は詳しくは講師八幡ともきにお尋ねください。

3. 骨盤・筋肉の構造ケア

3-1.骨盤・筋肉のストレッチ

• 骨盤環構造を意識して姿勢を整える
• 腰背部・腹部・骨盤周囲の軽いストレッチ
• 骨盤底筋群の軽いトレーニング

ポイント:子宮や卵巣を支える靭帯・筋肉のバランスを整え、子宮収縮の負荷を減らす


3-2.サラシ腹帯による骨盤保護

• サラシ腹帯を巻いて骨盤を安定させる(日本はらおび協会推奨の巻き方を参考)
• 下腹部・腰まわりをやさしく圧迫し、骨盤環構造をサポート
• 骨盤の歪みや靭帯の過緊張を緩和し、子宮収縮の負荷を減らす
• 温める場合は腹帯の上から行うと、血流改善と保温効果を両立

ポイント:骨盤を保護しながら日常生活や軽い運動が可能

4. 栄養補給(分子・細胞レベルのサポート)

• 鉄分(レバー、赤身肉、ほうれん草)で血液をサポート

• マグネシウム(ナッツ、豆類)で筋肉・神経の緊張を緩和

• オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油)で炎症を抑える

• ビタミンB群で神経・ホルモン代謝をサポート

• 抗炎症食材:生姜、玉ねぎ、緑黄色野菜など

ポイント:痛みや疲労を分子レベルから軽減を目指します。

場合によってはこれらをサプリでとる必要がある方もいるかもしれません。

その場合、専門のカウンセラーにお尋ね下さい。

5. 日常の生活習慣改善

• 睡眠を十分に確保(7時間以上を目安)

• 無理のない範囲でウォーキングや軽い有酸素運動

• 冷たい飲食を控え、体を冷やさない

• ストレス軽減(呼吸法・軽い運動・趣味の時間)

ポイント:ホルモンや血流のリズムを安定させ、痛みを予防

6. 実践する順番の目安

1. 血流改善・温める

2. 軽いストレッチ・骨盤調整・サラシ腹帯で保護

3. 栄養補給・生活習慣改善

4. 必要に応じて局所冷却で痛みをコントロール




まとめ

• 生理痛は我慢するものではありません。

• 温め・鎮痛冷却・構造改善(骨盤・筋肉・サラシ腹帯)・栄養・生活習慣の5つの柱で対策することが大切です。

• 自分の体に合った方法を組み合わせることで、毎月の痛みを軽減できる可能性が高まります。

注意 これらは効果を保証するものではありません。

医師など専門の機関にも相談、受診も考慮に入れながら検討下さい。

01CLASSではフェムケアの立場から女性の辛さを少しでも理解し少しでも助けになればと考えています。

ご意見、感想など寄せていただけたらいつでも一緒に真剣に向き合います。

それが我々の01CLASSの姿勢です。


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■記事監修 八幡ともき
01CLASS講師・医療系国家資格者
産後ケア・フェムケア整体を専門とし、大学での講師経験も。
大手予約サイトにて都内における女性利用者が最も多い整体院として6か月連続1位を記録
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