Hajime Ichijo 01CLASS

産後の体と感覚の変化について ―― 01CLASSが考えるフェムケア

01CLASS
2026.01.31

変化を責めず、成熟した体に整え直す



前置き


このコラムは主に出産を経験された方に向けな内容ではあります。

ただし、出産を経験されてない方やパートナーである男性にも

体の変化を知る一つの学びになる可能性もあるので、

もし不快に感じられないようでしたら読み進めていただけたら嬉しいです。




出産を終えたあと、

「体が以前と違う気がする」

「なんとなく感覚が変わった」

そう感じたことはありませんか。


疲れやすさ、腰や骨盤の不安定さ、

そしてセックスやスキンシップでの感じ方の変化。

けれど、それについてきちんと説明される機会は多くありません。

産後は待ったなしで育児が始まり、

自分の体の違和感は「仕方ないもの」として後回しにされがちです。


ですが、出産は女性の体にとって

筋肉や骨格だけでなく、感覚や神経の働きにも影響する

非常に大きな出来事です。


このコラムでは、出産後に女性の体で起きている変化を

「弱くなった」「元に戻らない」という視点ではなく、

体が大きな経験を経て調整を続けている過程として捉え、

できるだけやさしい言葉で解説していきます。

自分の体を責めずに向き合うために。

そして、パートナーである男性にも

産後の女性の体で何が起きているのかを知ってもらうために。

産後の体を理解する、最初の一歩として

ぜひ読み進めてみてください。




出産は一大事業のようなもの


出産は女性にとって非常に大きな出来事です。

それを多くの方が、お一人で乗り越えているのが現状です。

体への負担は、筋肉や骨格だけにとどまりません。

栄養は赤ちゃんに優先的に使われ、

出産時にはある種の栄養は、

ほとんど赤ちゃんに渡してしまい、

お母さんの体には残っておらず、すっからかんになるものもあります。

さらに産後は、体の感覚を司る仕組みそのものに変化も起こります。

それにもかかわらず、

「産後の体は弱くなったから、元に戻すもの」という風潮が

増えているように思います。

本当にそうなのでしょうか。




このコラムでお伝えしたいこと


このコラムでは、

・出産お後に起きている女性の体の変化を

・感覚や神経の観点から

・できるだけ優しい言葉で

見ていこうと思います。

女性が自分の体を責めずにすむために。

そしてパートナーである男性にも女性がどれだけ負担を抱えて出産を経験し

その後も一所懸命努力をしているところを知っていただけたらと思います。

できるだけ難しい言葉は使わず、

読みやすいコラムを目指しますのでしばらくお付き合いください。




出産は女性の体にとって大きな出来事


女性は出産をすると、その出来事を振り返る間もなく

待ったなしで気がつけば、日常が始まっていた、そんな方が多くないでしょうか

日々赤ちゃんのお世話に追われ、他にご家族がいればそちらに全振りして

自分のことは後回しというより、

もう「ほったらかしにするしかなかった」という方もいるのかもしれません。

「大変だったね」と労いや感想を言われることはあっても、

その時、体の内側で何が起きていたかを教えてもらったり、

語れることはほとんどないかもしれません。

お腹の中で命を育て、出産に向けて体を整え

そして実際に生むまで、体は休みなく働き続けています。

出産を迎えると、骨盤は動き、筋肉や靭帯は引き伸ばされ

それでも体は、「産む」という役割を果たそうと懸命に応えていきます。

痛みや疲労だけでなく、緊張と不安にさらされながら

体は同時に、「自分を守る仕組み」も同時に働かせています。

これほど大きな出来事を経験した体が、

以前と同じような感覚ではいられないと感じるのは、

決して不思議なことではありません。




感じる力に関わる体の場所


女性の体には「感じる」ことに関わる場所いくつもあります。

それは触れた感覚だけでなく、

安心した時や深く息ができた時、リラックスした時に感じる心地よさも含まれます。

こうした感覚は、体の一部分だけで生まれるものでなく、

いくつかの場所が連動して起こっています。

女性の体では、骨盤や膣の周り、子宮の入り口付近に

感覚を伝える神経が、ものすごく集まっています。

この辺りはリラックスをしている時ほど、

普段とは違う感覚を感じやすい場所でもあります。

実は、出産お時にも同じような場所が大きく使われています。

赤ちゃんを外へ送り出すために骨盤の奥は大きく動き、

体は考えるよりも先に、反射的に必要な動き動きを選んでいます。

こうした仕組みを知ると、

出産のあと、「感じ方が変わった気がする」という感覚も

体が何か失ったのではなく、

大きな経験を経て、受け取り方が変化した結果なのかもしれない。

そう思えてきませんか。




出産の時に働く神経のつながり


出産の最中、体の中では、さまざまな指令が行き交っています。

筋肉が動き、呼吸が変わり、

同時に、体の感覚を伝える仕組みも活発に働きます。

これは意識してコントロールできるものではなく、

体が自然に判断し、反応している状態です。

骨盤の奥や子宮、膣のまわりには、

感覚や動きをつなぐ神経が集まっている場所があります。

医学的には、子宮や出産に関わる神経の集まりとして知られており、

出産の際には、この部分が強く使われると考えられています。

いわば、体の中心で情報をやり取りする「中継点」のような存在です。

こうした神経は、一度大きな働きを経験すると、

その影響がすぐに消えるわけではありません。

感じ方が変わったように思えたり、

以前とは違う反応に気づいたりすることがあるのは、

体が出産という大きな出来事を経て、

新しい状態へと調整を続けている途中だからかもしれません。




産後に「変わる人」と「変わらない人」がいる理由


出産後、体の感覚が変わったと感じる方もいれば、

以前とあまり変わらないと感じる方もいます。

どちらも決して「普通」「異常」という問題ではありません。

体の変化には個人差があり、

ホルモンや疲労、安心感、生活リズムなどが影響しています。

たとえば、出産後に腰回りの感覚が少し鈍くなったと感じる方もいれば、

逆に以前より骨盤まわりの力を感じやすくなったという方もいます。

大切なのは、変化のスピードも人それぞれで、それ自体悪くないんだということです。




産後のケアは「元に戻す」ではなく「整え直す」

出産後の体に対して、

多くの方が「元に戻さなければ」と感じる方も多いかもしれません。

しかしここで、長年産後の現場にいて大切なことは、

出産前の体に戻すことではなく、

出産で変わった体を、無理なく、少しずつ整え直していくことです。

たとえば、

サラシを使った骨盤保護のはらおびや、

骨盤バンドなどなどで支えるだけでも違います。

(サラシのはらおびは唯一寝ても座っている時でも苦しくなく使えます。)

簡単なストレッチや呼吸法は、

緊張した筋肉や神経をゆるめる助けになります。




性的な感覚について


性的な感覚についても、同じことが言えます。

出産を経て感じ方が変わったとしても、

それは失われたのではなく、

体が新しい状態に順応している証です。

出産後の体は、「変化の途中」にあるだけ。

少しずつ整えることで、安心と自信を取り戻せます。


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■記事監修 八幡ともき

01CLASS講師・医療系国家資格者

産後ケア・フェムケア整体を専門とし、大学での講師経験もあり。講演、実演多数。日本はらおび協会の会長でもある。

大手予約サイトにて都内における女性利用者が最も多い整体院として6か月連続1位を記録(東京1位獲得実績経験あり)

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